大仰に盛り上がるバラード

最初は静かなんだけど、どんどん盛り上がっていって最後は派手派手で大仰な終わりかたをする、そんな曲について語るmixiコミュニティの補完サイトです。

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Thursday, January 13, 2005

このジャンルの原型となった「明日に架ける橋」

Simon & Garfunkelの"Bridge over Troubled Water"「明日に架ける橋」(iTunesで聴く)は、このジャンルの原型とも言うべき作品だ。

1970年2月のリリース。

アレンジはJimmie Haskellが担当。ピアノのLarry KnechtelはBreadの人。曲に関する蘊蓄は、ここから。これによると、Phil SpectorがRighteous Brothers向けにつけた"Old Man River"のアレンジがベースとなっているという。ということは、「明日に架ける橋」の原典は、Wall of Soundということ? 時期を同じくしてThe Beatlesの"Let It Be"、"The Long and Winding Road"がオリジナルPhil Spectorにより、ど派手なアレンジを施されているのも興味深い。Righteous Brothersの"Old Man River"は、1965年の"LOVIN FEELIN"というアルバムに収録されている。原型の原型だから、これはぜひ手に入れなければ。既に廃盤らしいが。

Paul SimonはHaskellにアレンジを頼むとき、こう言ったという。「ちょっと曲を書いたんだけど、それにLarry Knechtelがピアノをつけるんだ。Larryが読めるように、楽譜を書いてくれない?」

それでちょこちょこっと譜面を書いたら、それがHaskellにとって最も有名な業績になったというわけだ。今ではピアノ伴奏だけのデモバージョンもリリースされている(iTunesで聴く)。

musikerの音楽夜話によれば、もともと2コーラスだったものを、3コーラス目を後で付け足したらしい。それも、最初はCであったものを、Art Garfunkelのキーに合わせてEbにし、ピアノ伴奏曲に変えたのだと言う。だから、通常なら静かに終わるべきところを引き延ばし、その結果、アレンジも仰々しくなっていったのだろう。そのアレンジも、ベースがスペクターサウンドなら、なおさらだ。

この曲で最も特徴なのは、とてもとてもディープなスネアのリバーブサウンド。3分26秒あたりから、最初は小さな音量で登場する。4分31秒の一発が最後で最も音量が大きい、雷鳴のごとき響き。曲の長さは4分56秒。スペクターサウンドみたいに全体にかかっているのではなくて、スネアだけが深い。これは、前述のSongfactsによれば、エレベーターの一番下のシャフトで鳴らしたスネアの音を、エレベーターの最上階で拾った音なんだそうな。このアイデアを考えついたRoy Halee(S&Gのエンジニア)のインタビューはここ

この「エレベーター・スネア」は、"The Boxer"(iTunesで聴く)にも使われてる。「ライラライッ ツドーン」という部分。

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